six-9のブログ

おっさんのブログ。エロゲとかアニメとか。

投薬治療、はじめ(再開?)ました

ここ二年ほど、ちょこちょことやっていたPythonプログラムが動いて、気分的に落ち着いている。

最近、米国大使館*1に行ったりして、わりと楽しくやっていた。その話もいつか書きたいと思う。


何をして生きているのか、と考える。

どう考えも去年の秋くらいから(@ki_ani)と会うようになって、面白かった本や映画の感想を交換するようになったからだと思うけれど、本が読めるようになった。仕事がそんなに忙しくなくなったせいもあるかもしれない。

 


最近読んだ本と見た映画

(これらから人間は構成されていると思うのだけれど、そう思わない人がいるようでときたま吃驚する)

 

新しく見たやつ 

 

見返したやつ

 

地方病(Wikipediaのやつ)も読み直した

ついでに、MUSICUS!も最後までプレイした。

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Musicus_絶望.png というファイル名で保存されていた。この上なく滑稽で、それでも一生懸命で、どうしようもなく哀しい人たちが身を寄せ合ったり傷つけ合ったりするのが、それを見せつけられるのが、なんというか、真に迫った感じがした。

 

 

アニメはどうなんだっていうと、言われてみるとほとんど記憶にない。意地で神様になった日を見たくらい。ひぐらしのなく頃に業とかも、面白いみたいだけど、記憶がなくて何やってんだかさっぱりわからない。

 

年始に精密検査を受けて、ちょっとした病気が見つかりました。お医者さんいわく、「いわゆる寛解と呼ばれる状態まで戻る人は半分くらいですね」とのこと。ということで、お薬飲んで暮らしてます。毎月、採血して検査しながら。

 

やっぱり、中年になると体に問題が見つかるものですね。

*1:赤坂のアクセンチュアのビルのすぐ横にある

*2:初めて小林源文を読んだ。地図と見比べながら読むとハチャメチャ面白かった。同時期に「文化がヒトを進化させた」と「銃・病源菌・鉄」を読んでいたから、地政学というか、山とか川とかに意味があるのだなあとつくづく思った

*3:画面が常にPCからで、Facebookとかで失踪した娘を探すやつ。韓国系の家族のSan Franciscoが舞台

*4:本当に何回読んでも面白い。面壁計画の進行と羅輯がなんだかんだいって人類を救ってしまうあたりとか、読まされる

*5:Amazonで全巻揃って50円だった

神様になった日 雑感 ゼロ年代エロゲーシナリオの亡霊

 とりあえずアニメ見て、他の人の感想見たので自分も思ったことを記録しておきたかったので。神様になった日、手放しで褒める人がなかなか居ない。

神様になった日、数少ない麻枝の作品だから楽しみにして見た。正直、飯食いながらとか、作業しながらとかのながら見だったので、そんなに自信もって感想かけないし、なんならどんな話だったかもあまり覚えていないのだけど。
かなり低評価で、それももっともで、俺も8, 9話くらいのとき、こんなんで本当にカタルシスあるのかなー、と思っていたけど、そのとおり、あんまりパッとしない終わり方だなあ、と思った。

 

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[写真と本文は関係ありません]


俺がプレイしたことがあるのはAirリトルバスターズ!くらいで、*1KanonCLANNAD京アニのアニメを見たくらい。Angel Beats!Charlotteは見た。
Angel Beats!の時もCharlotteのときも、結構楽しく見させてもらったと思う。死んだ世界戦線の方がAngel Beats!で、なんかよくわからない特殊能力モノで時間を巻き戻すだか、時間を止めるだかで妹を救う救わないみたいな話がCharlotteだった気がする。天使ちゃんがAngel Beats!で、Charlotteがクソ生意気なわからせメスガキがヒロインだったやつな。Summer Pocketsもやってないのか。
ストーリーリストを見直してみる。*2 

  1. 第一話 降臨の日
  2. 第二話 調べの日
  3. 第三話 天使が堕ちる日
  4. 第四話 闘牌の日
  5. 第五話 大魔法の日
  6. 第六話 祭の日
  7. 第七話 映画撮影の日
  8. 第八話 海を見にいく日
  9. 第九話 神殺しの日
  10. 第十話 過ぎ去る日
  11. 第十一話 遊戯の日
  12. 第十二話 きみが選ぶ日

神様になった日 - Wikipedia

 


結構泣かせにきてるストーリーだったのが、第五話大魔法の日で伊座並家の問題を解決するところと、第八話 海を見にいく日でひなの病気が判明し、ひなの父の苦悩と、陽太の将来を暗示される。第九話 神殺しの日以降は、ひなの能力が奪われ、ひなとの日々を取り戻すために陽太が奮闘する。
泣かせに来ていない話としては、第二話、第三話、第四話、第六話、第七話。全12話中、半分の6話がこんな感じだった。(第一話はストーリーの導入であり、特別なのでこの中には含めなかった))
他の人たちも言及していたが、どうにもバランスが悪い。半分近く、そして、泣かせに来ている上の話の中でも、第10話とかは半分近く日常描写だった。日常描写も、「バカ騒ぎ」するような内容。
ふざけている場面ばっかりで、急にシリアスをやられても、ついていけないという気持ちになった。
確かに、麻枝が重病をおしてまで作った作品がこんなもので残念だ、という気持ちにもなる。*3
脚本以外はハイクオリティで、映像、背景、音楽どれをとっても良かった。第一話のOPを見た時は、「どんなにすごい作品になるんだろう」というワクワク感が止まらなかった。
2010年代だったら受け入れられたと思うが、2020年を生きる俺にとっては、たしかに味わいが足りないと思ってしまった。国崎往人もそんなにいい人間だったかと言われるとそうでもねーだろ。
多分、神様になった日を分析するのに一番近いのは、同じアニメでもありナイーブな少年が主人公だったAngel Beats!Charlotteだとは思うのだけど、いまいち話を思い出せない。同じナイーブな主人公である理樹が近いか。ひなと陽太が病院で同じ時を過ごすというストーリー展開は、リトルバスターズ!で理樹と鈴が二人で逃げるあたりを思い出した。
「主人公」は陽太であり、ひなはヒロインである。極端な話、ひながバラバラに解体されて世界のための生贄になっても、それが陽太の成長や回復につながるのであれば許容される、それがゼロ年代の共通認識だったはずだ。事実、綾波は自爆し、ちせは家になり、そして観鈴ちんはゴールした。その点から見ると、ひながチップを外されて、ロゴス症候群により知力・体力が減退して入院生活するようになっても、それが陽太にとって意味があれば物語的に要請されてしかるべきだ。*4確かに陽太は、思慮の足りないクソガキだし、ひなが入院している中ですべてを忘れて鈴木と学生生活を満喫する。ここらへんはかなりイライラした。ただ、イリヤ(UFOの空のほう)でも浅羽はイリヤがレイプされそうになってる横で拾ったエロ本でマスかいてた。確かに陽太はクズで、見ていて共感性羞恥を誘う。それは、おそらくAirリトルバスターズ!をプレイしていたときも、主観で行われていた行為なのだ。それを、2020年にアニメという客観性の強い媒体で使用したので、このような違和感に通じたのだと思う。同じ描写も、エロゲーだったら多分違和感なく受け入れていたと思うんだよなあ。ヒロインが入院して、それをどうしようもないけれども、何かしようとして余計状況を悪化させる、なんて、いかにもエロゲーのシナリオにありそうじゃないか。

陽太は、打ち込んでいたバスケットボールを怪我で諦め、かといって他に目的もなく漫然と学生生活を送っていた*5。陽太は、ひなと出会ったことで、ひなとともに生きるという目的を付与されて、改めて生き直すことができるようになった。主人公の復帰のためにひなが犠牲になる形は、いかにもセカイ系らしい。そしてこういう展開は大好き。

 

ひなは陽太の所有物ではない。

神様になった日感想 - change direction 

この感想はそのとおりで、俺も視聴時に全く同じ気持ちを抱いた。このツイートをきっかけに、神様になった日を、そのままの気持ちで見るのではなく、「これが2000年代のエロゲーだったら?」という気持ちで見ることができ、そう考えると結構おもしろい話ナノではないかと思った。世界のためにひながチップを抜かれるのも、そしてその説明がばっさりと削ぎ落とされているのも、ゼロ年代セカイ系としては特に違和感無い設定だと思う。

 

最後に、この感想がバチクソハマったので引用させてください。

いずれにせよ本質的であるのは、あらゆる世界の理不尽(に虚構の意味を与える作用)=神話的暴力は、想い出(による現在の生の担保)=神的暴力をもってして対抗することができるということである。

『神様になった日』感想|にょろ|note

 

上のblogとかnoteとか、勝手に引用させてもらったので、不都合などあったら消します。

*1:Rewriteは麻枝じゃないから除く

*2:Wikipediaにストーリー概要まであって重宝した。

*3:wikipediaみて知った

*4:ロゴス症候群という病名も、「世界」からの要請で知能を奪われ、真理から遠ざけられるひなの状況をあらわしている。ロゴス症候群って、実在するのかな? と思ってググったけど、やっぱり架空だった。

*5:ここらへん、まんま岡崎朋也

Selenium始めてみたら早速ハマった

最近流行りのDXとか言うものに乗じて見ようと思い、一昨年2019年4月ごろからPythonをはじめている。退屈なことはPythonにやらせよう、を読んだりしたり。

 

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大阪か京都の神社。たくさん人が居た。[本文とは関係無いです]

 

社内システムの事務処理の自動化にSeleniumというものが適用できそうなので、試してみたらハマった。

 

よくわからないが、pipでchromedriverをインストールしたのだが、そもそもPATHが通っていないらしく、手動でchromeとchromedriverのPATHを登録。

その後もよくわからないエラーで、importしただけでエラーが出る。

 

>>> from selenium import webdriver
Traceback (most recent call last):
File "<pyshell#0>", line 1, in <module>
from selenium import webdriver
File "C:/Python37/TestPrograms/WebScrayping\selenium.py", line 7, in <module>
driver = chromedriver_binary.Chrome()
AttributeError: module 'chromedriver_binary' has no attribute 'Chrome'

 

さっぱりわからなかったが、エラーメッセージでGoogleしていると、以下のサイトが引っかかった。

select/optionの使い方(まで到達しなかった話) - kb84tkhrのブログ (hatenablog.com)

 

もうさっぱりわからんと思いながら、やっと赤字のエラーを読んでいくと、実行しているファイル名とはぜんぜん違う[selenium.py]という文字が目に入った。

よくよく実行フォルダ内を見直してみると、たしかにそんなファイルが有る。どうやら、chromedriverで使用しているファイル?と同名のファイルがあると今回のような症状が出る模様。問題のファイル名を変更したら、無事に動作しました。

 

 

 

ITリテラシーの無いオッサンが興味本位ではじめてみるもんじゃないのはわかるのだけど、なかなか難しい。

2020/04/30 空虚。エヴァQとか俺ガイルアンソロジーとか。

いつのまにかブログを更新しなさすぎて広告がトップに出ていました。

人間やめてます。絶賛。

 

エヴァQ

エヴァンゲリオン新劇場版がウェブで見れるので見てた。やっぱりQのヴンダー発進あたりが格好良い。トップをねらえ!2っぽくないっすか。雰囲気が。北上さんとかいうピンク髪のオペレータがチョーシこいてるところとか、ミサトが初めてサングラス外してシンジを見てすぐにドアが閉まって見えなくなるところとか、シンジが「僕を初号機に乗せてください。アスカと一緒に戦わせてください」とか言っているときにピンク髪の北上がいやそーなかおしているのを見せる辺りとか。

 

俺ガイルアンソロジー

俺ガイルのアンソロジー、気づいたら四巻まで出てました。石川博品田中ロミオにつられてちゃっかり買ってみた。石川博品の「たとえばぼくたちの青春ラブコメがまちがっていたとしても」はガチで読まされた。2011年に出版された俺ガイルが2019年に14巻で完結するまで、作中のはちまんやゆきのんといった主人公たちの時間と、この短編の主人公たる杉本圭介の時間が、非同期で進んでゆく。はちまんが二年間かけて進めた物語、そのファンである杉本圭介は、当然ながら、僕たち読者がそうであるように、高校一年生から八年間かけて、大学、そして会社員へと生活を変える。八幡の不器用なひたむきさに、同じ高校生のときは勇気づけられ、そして、会社員となった今では、憧憬すら覚える。

完全なアンソロジーであり、何よりも小説という作品を愛する石川博品らしい素晴らしい作品だった。

 

www.amazon.co.jp

 

王雀孫の「やはり、船頭の多い船は山に登る」は、奇をてらった快作で大いに笑った。あとがきにも記載の通り、作中作で遊ぶ形式のため、他の作家にも書いてもらっていたようだ。

 

さがら総の「十年後の八幡へ」も、社会人になった材木座や戸塚の鬱屈をポップな文体で描き出している。読ませる作品だ。石川博品も短編で触れていたが、俺ガイルは、文化祭や体育祭など、準備モノ=社畜モノが多く、実際に社畜になった10年後のキャラクターたちを描写するというストーリーラインが良く合う。

 

 

空虚

閑話。

人生は続いていて、いろいろと私生活でトラブったりもしているのですが、なんとか生きています。嫌なこと、トラブルに常に心を痛めながら生きてきた、そんな気がしています。思えば、今まで物心ついてから、嫌なこと、きがかりなことばかり、気にしてもしょうがないことばかりに怯えながら時間を過ごしていたように記憶しています。きっとこれからもそうなんだろうな。最悪。

 

少しでも誇れる自分でありたいですが、なかなかそうも行きませんね。
俺ガイルのアンソロジーを読んで、びっくりするくらい、いろんな作家さんが「書くこと」に触れているのを読んで、このブログの存在を思い出しました。
リアルで大変なことが起こると、たしかにブログなんて空虚なものに感じられます。*1。そのとおりだと思うし、最近は、TwitterFGOも、同じように時間だけが吸い取られて何にもならないので、敬遠気味です。だからといって、何をするでもなく。
気が向いて英語の勉強を初めてみましたが、中年になって一生懸命英単語を覚えたり、英会話の練習*2していたり、何やってんだろう、って感じ。
あーあ。
積んだままになってるmusicus!やりたいな。

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スマガ、良かったよね。

 

あまりにも金が無くて、クラウドワークスとかいう小銭稼ぎサイトに登録して商品レビューなんかを書いてみたけれど、二時間かけて1500文字くらい書いて、70円もらえました。なんじゃそりゃ。お金をもらうって厳しいなあ。

*1:これは東日本大震災の時の先輩の言葉

*2:Bizmatesはじめました。オンライン英会話ってやつ

空の青さを知る人よ。JOKER。虚無。2019.11.12


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人間に戻った。
JOKERを観た。空の青さを知る人よ。を観た。


JOKER

階段(有名なやつ)の昇り降りでアーサーの状態を表現。とぼとぼと登るだけだったアーサーが、母親を殺して階段を降りる。刑事を振り切って。この対比は印象的だった。地下鉄とバスにも何回か乗っており、それぞれについても意味がありそう。陰鬱な映像とコミカルな音楽のコントラストが時計じかけのオレンジとか2001年宇宙の旅みたいだった。


空の青さを知る人よ。

すべての31歳は観るべき。
18歳の頃の閉塞感と万能感。閉塞感は秩父という盆地とシンノの閉じ込められるお堂に象徴される。
18歳の決断と後悔に縛られる31歳のあかね
18歳の拒絶と後悔に怯える31歳のしんのすけ
あかねとしんのすけ秩父での再開から最悪で(ビジネスホテルでのしんのすけの「もったいぶってんじゃねーよそんな歳でもないんだし」発言)、その溝は、音楽ステージ設営の裏で空の青さを知る人よ。を弾いて、そしてなけなしの勇気で告白したしんのすけをあかねが(これも勇気の無さから)拒絶することで決定的になる。
しかし、その後、お堂での告白を経たあおいからシンノへ、そして崩れたトンネルでの告白によりシンノからあかねへ、最後に、あかねの車中であかねからしんのすけへ、それぞれ肯定のバトンが受け渡される。18歳のあおいの無謀な若さ強さによって、あかねとしんのすけが再び肯定されて生き直す。
その結果としてシンノは触媒としての働きを全うして消える。
良くできた中年再生ストーリー。
そうだよね。私、まだまだこれからだもん。あかね。


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虚無。2019.11.12

現実世界の方でいろいろと有り、それはそれで生きているのだから仕方ないのだけれど、やはり現実はメチャクチャに来るし、現実の圧迫感の前ではインターネットやフィクションの脆さというか空疎さを感じてしばらく離れてしまった。
3.11以降、本を読めなくなったとえるさんが言っていたが、その時の感じはこんなふうなのだろうか。
人間は「適応」するとP.DOLANも書いていたし、そのとおりで2ヶ月から3か月ほど経てばまたフィクションを楽しめるようになった。しかし、どうにも「それ以前」に感じていた楽しさとか興奮みたいなものを喪失している。どうでも良い。どうせいつかは死ぬ。
あっという間に年末。毎年、毎月一つ以上はブログを上げようと思っているのだけれど、そして4月くらいまでは実践できるのだけど、後半が難しい。1年間は終わってみれば短い。少しずつだけれど、歳を取り、老いてゆく。
子供が大人になる20年と介護で看取る20年が同じ長さというのは、なかなかにしんどいものがあるなあ。

眼球のおもてに映る蛍光灯臥す母の眼の開く毎灯る
(第四十八回 全国短歌大会 佐久間敬喜)


 

第二十八回文学フリマ東京 2019/05/06

行ってきました。

目当ては感傷マゾ本だったけれど、案外楽しくて、たくさん買ってしまった。おそらく自分史上最大額・最大数の購入だったのではないか。会場もいつもの東京流通センター第二展示場ではなく、第一展示場に変更となっていた。一フロアの開催で、回りやすかったが、飲食店ブース(クルミドコーヒーとターリー屋)がやや手狭だった点、見本誌コーナーが展示場とやや離れていた点が気になった。

とりあえずざっと読んだ記録を記載。

 

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購入品一覧

 

 

 

エロマンガ統計 2018 牧田翠

  
オススメのエロマンガ教えて、のコラムで火鳥の「快楽ヒストリエ」を挙げてた。確かに無難なチョイス。真似しよう。
一冊作るのに300時間(3ヶ月)かかっているというらしいが、確かにそれも頷けるだけの情報量。すごい。
度々、デイビのエロマンガが引用されていた。デイビのエロマンガは、女性主導で、性器性交が描かれない。これには俺も確かに新しい流れを感じていた。
本当に、うんうん頷きながら読んでしまった。
コンドームの使用描写が増えている点も、感覚レベルでは思っていたが、データとしても裏付けが取れた。紙面もカットイラスト、デザインともにプロレベルの仕事。非常に読みやすい。
 
表13では、視点ごとに主導権を分けた結果を載せています。この結果を読み取ると、男性視点だと女性主導が多く、女性視点だと男性主導が多いということがわかります。つまり、エロマンガは受け身的な視点で読むパターンがやや多いという傾向が見えてきます。
『08 性行為に誘うのはどちらから? 視点キャラでない性別が誘う 表13 視点キャラと主導権 受身の姿勢で物語を読む傾向』
 
男女キャラとも、後半で性器が出てくる(表28,29)という傾向は同じになっています。しかし「顔」については差が大きく、女性の顔は全編にわたって描かれ続けているのに対して、男性の顔は中盤以降、登場しなくなっています。つまり、性器が出てくると、男性の顔の描写はされなくなり、男性の個性=性器になってくるといえます。この現象は商業上の美少女エロマンガだけではなく、同人誌でも見られることから、エロマンガ統計シリーズでは「性器と顔の交換」と呼んでいます。
14 男女の裸体はどう描かれるか 男性器は顔の一部です 男の個性は顔でなく性器で表現される
 
今回、集計の下読みをしていて気になったのが「避妊」の描写です。以前(2013)に集計したときは少なすぎて集計を止めていたのですが、気になって再び集計してみると、避妊具(コンドーム)の描写割合が全体的に増加していました(表30)。
15 エロマンガで避妊はしているのか コンドームが使われるように ゴムを使うのは優しさ? 快楽? 

 

 
 

カラメルカラム

エスちゃんのセリフ集とアクキー。アクキーは表と裏で表情が変わるよ! もっと罵ってエスちゃん!
 
 
 

LOCUST VOL.02 FAR WEST 東京 八王子・福生奥多摩

たまたま北出栞(@sr_ktd)さんの名前を見たので、購入。
個人的に、奥多摩氷川キャンプ場に行ってきたばかりだった。見覚えのある赤い鉄橋の写真もあり、運命的なものを感じた。
LOCUST meets MESS --途中下車のすすめ case.立川
これしか読んでいない。
とある魔術の禁書目録ガッチャマンクラウズの舞台となったことから、立川をアニメの「聖地」として読むというもの。なお、ファーレ立川というパブリックアート群があるのを初めて知った。
立川がアニメの風景に使われるようになったのは、実は自然発生的なものではない。冒頭紹介した『とある魔術の禁書目録』において借景されたことに気づいた自治体により、事業として積極的に誘致されるようになったという経緯があるのだ。
 
一ノ瀬はじめの趣味であり、本作の最終話のタイトルにも付されている単語は「collage(コラージュ)」である。多様性に満ちた世界をむやみにフラット化せず、「デコボコ」した状態をコラージュ作品のように楽しもうというメッセージがここには表れている。本作においてガッチャマンとは「敵」を打ち倒すという合目的性に憑かれた「正義の味方」ではない。「平」和=フラットさをもたらす救世主ではなく、世界の「デコボコさ」を肯定しながら「うまくやっていく」触媒のような役割を果たすものとして、ヒーローという存在が読み替えられているのである。

 

最後は少し強引に立川とアニメを結びつけているように感じたけれど、写真もキレイでデザインもしっかりしたプロの仕事で、非常に読みやすかった。まだ読んでいないが、奥多摩についての文章も非常に面白そう。見出しのみを抜粋しておく。「民話が語りつぐもの」「境界の写真を求めて」「東京に襲来する」「異界の作法」
 

アニクリ ANIME CRITUQUE vol.6s アニメにおける線 監督 湯浅政明総特集

アニクリ ANIME CRITUQUE vol.9.0「監督 山田尚子」 総特集号

 

通称「感情マゾ座談会」の内容が気になっていたので、買えてよかった。 

 
 

感傷マゾ vol.02 最高の夏コンプレックス特集号


*1

めちゃくちゃ性癖にハマった。以下のコンテンツは読んだ。とても良かった。最高の夏コンプレックスとは何か、サマーコンプレックスについては、ともに感傷マゾという感情・体験を言語化するのに、そうそうそれそれ、という内容だった

 読んでいて、「プロのデザインが入れば、もっと読みやすくなったのに」と悔しい思いがあった。コンテンツは最高。

  • 00. 最高の夏コンプレックスとは何か
  • 01. 三秋縋インタビュー サマーコンプレックスについて
  • 02. かつて敗れていったツンデレ系サブヒロインの物語
  • 03. 「最高の夏コンプレックス」と精神的欠損に関する一考察
  • 06. 君の嘘、思い出の君 あるいはマゾの話 

感傷マゾとは、存在しなかった青春への祈りです。
00. 最高の夏コンプレックスとは何か

 

四季の中でも、なぜ、夏を強く感じさせるものを見る度に、コンプレックスを刺激されるのでしょうか?
三秋 よりマゾヒスティックな解釈を採るなら、「夏という季節は若さや活力や可能性に溢れていた頃の自分を想起させ、現在の老いや限界を意識させれるから」なんてのもありだと思います。エモさは、どのようなシチュエーションで生まれるものなのでしょうか?
三秋 構成要素の大部分が独立では非情緒的だけれど、それらを総体として捉えたとき、断片の単なる総和からはかけ離れた強い情緒が感じられるさま、とでもいうか。「相思相愛だったのに告白できなかった女の子」の場合、終着点は「後悔」なんですけど、その後悔が全体に遡って適用されることで「相思相愛」の価値を相対的に引き上げている。そういう迂回によって初めて生じ得る美しさや好ましさに対して抱く感情が、「エモさ」の核なんじゃないかと踏んでいます。
01. 三秋縋インタビュー サマーコンプレックスについて

 

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裏表紙の感傷マゾグラフ。ブレードランナー2049、ファイトクラブ新海誠、ここさけ、など、いわゆる感傷マゾとひとくくりにされそうなものを分類している。

 

 
 

エトセトラ VOL.1 SPRING/SUMMER 2019 田房永子 責任編集 特集 コンビニからエロ本がなくなる日

 
毎号、新しい編集長がいちばん伝えたいテーマを特集するフェミマガジン創刊!
大手コンビニチェーンが、2019年8月末日までに「成人向け雑誌」の販売を中止する方針を決定。
私たちの生活に欠かせないコンビニという場所に「エロ本」があったこと/なくなることについて
田房永子が編集長となって、二度とないタイミングで60人のリアルな声を集めました。
作家や漫画家、書店店長、成人誌製作者からの寄稿他、一般投稿による40人の賛否激論フォーラム、各社コンビニへのアンケート、もちろん田房永子のエッセイ漫画も!
身近なテーマからフェミニズムを考える、新しい雑誌の誕生です。

(目次)
特集/コンビニからエロ本がなくなる日
寄稿
小川たまか/北原みのり/伊野尾宏之
デジスタ小保方/ドルショック竹下/武田砂鉄
瀧波ユカリ/水谷さるころ/少年アヤ
安達茉莉子/高橋フミコ/清田隆之
一般投稿40人による賛否激論・投稿フォーラム
漫画
かつてコンビニにはエロ本があった
コンビニに抗議できなかった話 田房永子
アンケート
「コンビニからエロ本がなくなること」について、コンビニ各社へお尋ねしました。
連載
編集長フェミ日記 2019年1〜2月
LAST TIME WE MET 彼女たちが見ていた風景 宇薄山喜久子
私のフェミアイテム 長田杏奈
NOW THIS ACTIVIST 福田和子
etc.bookshop通信
 
中身は特にめぼしい記事もなく、寄稿・漫画はエッセイにとどまり、その他のコンテンツは一般投稿40人の感情、アンケートについても、コンビニ各社の紋切り型の回答を記載しているだけ。
一般投稿のほうにも鋭い意見があった。業界の人などの投稿も拾っていたため。
デザイン・漫画の見栄えはさすがプロレベルで、読みやすかった。

新しい情報としては「エロ本の作り手にお話を伺う中で見えてきた巨大構造
」が面白かった。そもそもコンビニエロ本は、コンビニ業界からの要請によって作られた。コンビニエロ本はキモカネ(キモくて金のないオッサン)に向けたものであり、それらの購買意欲が衰えた今、単純に経済的な理由によりコンビニから切り捨てられる。
また読者層も年々高齢化していて、昔は女子高生や女子大生が好まれていたのが、今はもっぱら熟女や人妻が人気だという。
レポート エロ本の作り手にお話を伺う中で見えてきた巨大構造
 

あるエロ本の編集者と話していたとき、「イッたことある?」と聞かれたので、「えっ、あります」と即答したことがある。しかし彼は、まるで私の返答が聞こえなかったかのように、「女がイクとはどういうことなのか」について自説開陳オナニーを始めた。「イクときって、今のがイッたのかも? って曖昧な感じじゃなくて、はっきりとわかるものだよ」と優しい表情でこすり続け、「たまかサンも、いつかイケるといいね」でフィニッシュ。
コンビニのエロ本は誰のエロ本なのか 小川たまか

 

 

風俗大好きお姉さん 

デザインも素人で、文章も読みづらい。けれど、その生き方がハードすぎて、思わず読んでしまった。コンテンツ力の勝利。
 
私の、風俗で働いた17歳から22歳までの五年間は青春でもありました。
 
風俗にくるお客さまは『性行為』に飢えているのではなく、この『肯定的ストローク』に飢えているのではないか、とふと思いました。
 
 

家電OEMの会社で働くあなたのための参考書-常盤-平蔵

 
内容紹介
OEM請負のものづくりの世界で働き始めた新人に、この業界で生き延びるための参考となる情報をもたらすことがこの本の目的です。あれ?なんかおかしいぞとか、どうなってるんだこれは?と思うようなことでも、その裏側にある理由や筋書きを多少なりとも知っていれば、人間としてその問題に立ち向かうことが出来るかもしれません。そのために必要な情報はどうやって入手したらいいのか?それを考えるための参考書として役立つことを願って止みません。
目次
はじめに
第一章 入社まで
第二章 OEMとは
第三章 手作り方法のいろいろ
第四章 日本での仕事
第五章 実際の仕事(掃除機)
第六章 中国での仕事
第七章 中国での生活
第八章 中国での生活(ダークサイド)
第九章 それぞれの製品について
第十章 OEMで働くことの問題点とは?
あとがき
 
著者紹介読んだら、この人、博士じゃん。すごい。kindle unlimitedに登録されていたので、電子書籍版で購入すればよかった。少し後悔。
OEM製品の一つについて、その仕事の流れが詳細に記載されていて非常にわかりやすかった。中国(深センのようです)での仕事についても、細かく記載されていた。
OEMとODMの違い。OEM請負企業のメリット・デメリット。読みやすく、含蓄深い内容だった。2015年までの話なので、中国の状況については、2019年の今となっては少し古くなってしまっているかもしれない。
 
 

假面特攻隊 竜騎士戦隊リュウソウジャー序盤評

各スタッフやキャストの情報を記載していてくれて助かった。文体が、感想と情報を混ぜこぜにしていて読みづらいのが難点だが、必要な情報をある程度拾うことができた。所謂オタクの早口状態。『速報』というのだから、ある程度は仕方ないのかもしれない。せめて見出しをつけてほしい。
カットの人は文章書かないのね。
マスターレッド・マスターブルー・マスターピンクのキャスト、リュウソウ族の長老など、往年の特撮ファンには垂涎のキャストであることはわかった。デザインが格好良いというのも共通見解か。
 こっそり「アベンジャーズ/エンドゲーム」速報もあったが、内容はネタバレに配慮したものなので、特筆すべき記載なし。
 
 

*1:寄稿募集のページですが、一番情報がまとまってそうだったので掲載しています

2019/04/23

映画プリキュアドリームスターズ

 

無駄に見ている。ハートキャッチプリキュアNetflixから消えており、代わりと言ってはなんだが魔法つかいプリキュアが来ていた。ハートキャッチを見たいのだが。おじさんとしては。

 

虚無に虚無を重ねて、毎日を過ごしている。やり過ごしている。

歯を磨く時は歯間ブラシもね。メンテナンスの時にお姉さんから「もうちょーっとだけ、歯と歯の間も丁寧に磨いたほうがよいと思いますよ。今回は漂白したらキレイになりましたけど。」と言われてしまった。うざメイドでもあった一コマ。「もうちょーっとだけ、おトイレの後は丁寧に拭いたほうが良いと思いますよ。今回は漂白したらキレイになりましたけど。」

 

ノンデザイナーズ・デザインブックを読んでいる。デザインルール。まだ「近接」の原則までしか読んでいないけれども、とてもためになる。こういった自己啓発的な内容は英語作者のものを読むに限る。適当な距離感が、しがらみなく内容だけを取り込める。日本人作者だと、どうにも学歴とか経歴とか、そこらへんが鼻についてニュートラルに読み進めることができない。

 

第一級陸上無線技術士か、電気通信主任技術者か、そこらへんの受験記録というか、合格体験記をまとめてみようと思う。そろそろほとぼりも冷めたので、書いても身バレしないだろうし。ここらへんの業界の人たち、全く受験記録とかをアップしていなくて、すごい受験勉強に苦労した記憶がある。

 

世界はDocking☆Docking!

 

扶養とか控除とか、お金を払ったり貰ったりして生きていくことに汲々としている。生々しいばかりで嫌になる。こんなつもりではなかったのに。

研究室時代の先輩方や先生方に会う機会がここ数ヶ月で何度かあった。ちゃんと研究していたり、Pythonなんかをやっていたり。きちんと前に進んでいる感じを受けて、まったく自分が恥ずかしい限りだった。僕が真剣になれているのは下半身まわりだけだ。いや、自らの下半身についても、全く真剣ではない。

そもそも生存バイアスというやつか、同窓会なんかに来れる人間は、少なくとも恥じることが無い人生を送っているということなのだ。まったく羨ましい。他の人の人生を見て、羨ましい羨ましいと恨み言を連ねているだけの恥ずかしい人間にだけはなりたくなかった。面白い。他人の芝は青い。

 

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風祭中央公園こと石山緑地

 

今更ながら、Rewriteの聖地探訪を果たした。10年越し? になるのか。先人たちの舞台探訪の記録を参考にしながら、市内から車で訪問した。
あいにく冬季で駐車場やトイレが閉鎖されていたため、近くの駐車スペース?に車を停めて訪問した。駐車スペースには車が10台ほどあったのだが、なぜか石山緑地には僕たち以外誰もいなかった。
先人たちの聖地巡礼写真では、写真奥の老人介護施設が無かったので、Keyスタッフが訪問した後、しばらくしてから建設されたのだろう。時代の移り変わりを感じた。老人介護施設が、もし、ロケハンの時に写り込んでいたら、このアングルは使用されなかっただろう。そう思うと、不格好になってしまったこの写真にも、時の流れを示すという役割を負わせることができて、意味が生まれるのだろう。良くも悪くも、生きていたら意味を負う。

 

btsoken.hatenablog.com