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平成展2000-2009-トークセッション-セカイ系の系譜 2019/02/08

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「平成展2000-2009 トークセッション #セカイ系の系譜」の開催日時決定 | 株式会社カイユウ - KAI-YOU inc.

 

(移動中でスマホからの未確認投稿。後で適宜リンクなど直したい。*1

 

めちゃくちゃ、迷った。六本木ヒルズ? の52階? なんて初めて行った。無駄に屋上庭園まで行って「恋人たちの聖地」みたいなフォトスポットを眺めて、さすがに、ここでセカイ系トークショーはやらないよな……となった。

 

当日の様子は、Togetterにまとめられており、俺のツイートもけっこう再録されているのでだいたいこれを見てもらうと分かるかな? 雰囲気は。

 

平成展2000-2009 トークセッション「セカイ系の系譜」 (3ページ目) - Togetter

 

トークテーマは「二人の出会い」「セカイ系とは」「セカイ系の後は?」みたいなもの。良く言えば無難なテーマ。

太田克史竜騎士07トークなので、どうしてもひぐらし以降ゼロ年代後半がメインだった。とは言え、ゼロ年代が終わってもう10年以上経つわけで、太田克史が言っていたように、完全にインターネット老人会の昔話だった。セカイ系という(燃えやすい)定義はひとまずファジーなままにして、トークショーの主催になったカイユウの平成展もそうだけれど、イリヤの空とか最終兵器彼女とかほしのこえとか、あとはエヴァとかエウレカとかフリクリとか、そこらへんにかかる言及がもう少しあれば良かったのになあ。

まさかの奈須きのこの話ばっかりで、というのも竜騎士07がガチガチの同人畑の人間なので登壇者二人の焦点がそこしか無いのだけれど、もう少し太田克史に寄せてもらったほうが個人的には面白かった。一方で、おそらくなのだけれども、竜騎士07うみねこあたりからのファンも多いようで(Togetterをまとめてくださったのも竜騎士07のファンのようだ)、竜騎士07ファンにとっては素の竜騎士を拝める楽しいイベントだったのでは無いだろうか。

 

 トークセッション後半で、質問コーナーがあった。最初に質問した北出栞(@sr_ktd)さんの質問が素晴らしく、『平成展』そして『ゼロ年代』、『セカイ系』というタイトル内のキーワードをうまく補完できたと思う。

 

セカイ系の要素として(寂しさ、疎外感、無力感)があると思う。これについてどう思うか?
今の若い10代などの世代は、ゼロ年代の(無力感、疎外感、寂しさ)を、どうやってやり過ごしていると思うか? セカイ系は無力感の行き着く先だった。

 

セカイ系の(寂しさ)は新海誠が秒速で回収した。太田克史

 

以下はジョークだけれど、今の若い人(これはおそらくだけれど、うみねこあたりからの竜騎士ファンを多分に含む)は寂しさへの寄り添いを求めていない。ヒカキンの動画を見て、憧れる小学生と一緒。俺達が愛した寂しさ(感傷マゾ)は、やはりゼロ年代の遺産に成り果てた。かつて敗れていったツンデレ系サブヒロイン(@wak)さんの感傷マゾ本が去年末の冬コミで出てたけど、すでに最先端の時流からは外れた所に位置しているのかな、と寂しく思った。

Q「ゼロ年代の寂しさに寄り添ってくれたのがセカイ系とのことで、2010年代以降生きる若者の寂しさは一体何が救ってくれると思いますか?」
太田編集長「ストロングゼロです」

 

合計三人ほど質問してた。二人目の方は竜騎士07に対して、Rewriteのことをどう思うか? みたいなもの。三人目の方は太田さんに対して、流行に合わせた作品を書いたほうが良いのか? みたいなもの。

 

 

フリクリオルタナプログレのそうじゃない感も、セカイ系の寂しさ、無力感の現実性が薄れていることが一因なのかもしれない。

 

*1:2019/02/17追記。@sr_ktdさんと@wakさんのブログへのリンクを追加