six-9のブログ

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課程博士のメリット・デメリット

ここ二週間ほど就活もせず、ドクターに行こうかどうか、うだうだと考えていた。大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアルや、「博士号」の使い方2などを読んだりした。どちらの本も、「就職するなら修士のときが一番」と語る。どうしても博士になると機会は減る。「なんとなくでの博士課程進学は絶対にやめろ」と書いてあった。まあそのとおり。

大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアル

大学院生、ポストドクターのための就職活動マニュアル

「博士号」の使い方2

「博士号」の使い方2

これを踏まえた上で、僕は博士後期課程に進学して良いのだろうか? まずメリット・デメリットを列挙してみないと始まらないので、とりあえず。

博士後期課程修了により得られるもの

  • 一つの研究を主体的に計画・実行・評価する経験
  • 国際的な研究ライセンスとしてのPh.D.

博士後期課程進学により失うもの、または就職して得られる物

    • 「新卒」という一番の売り手時期
    • 三年間の社会経験(ただでさえ、修士課程で二年のハンディを負っているのに、だ)。これは転職などの次のキャリアにもつながるステップにもなる。
    • 効率的な時間・仕事管理(どうしても学生だと自由な時間が多すぎて難しい)

博士後期課程進学に対して二の足を踏む理由はさらに

    • 経済的な問題。(3年間の学生生活費用+学費)
    • 限定的な就職先
    • 企業が博士人材に求める能力が高すぎること。例えば、高いリーダーシップなど

の三点がある。一方、就職することに対して二の足を踏む理由としては

  • 企業に依存した人生設計になってしまいそう
  • インターンシップで地方の工場勤務の実態を体感して、外部の人材との交流が難しそうだったこと(キャリアアップを考えると、大学内の方がいろいろな人が集まっているように感じられた)

さらに、博士後期課程に進学していいかな、と思う理由としては

  • Ph.D.を取るなら今が一番良い(社会人ドクターはリスクが大きい)
  • 幸いなことに、僕の学科ではPh.D.をほとんどの人が3年で取っている*1
  • 個人的に研究が嫌いではない

さて、どうしたものか。

*1:これは各人の研究テーマにも依存するから、一概には言えないが